2018年6月7日木曜日

謎テキスト1-5&1-6 ~ ブルー…。+マリッジブルー ~

謎テキスト その5 と その6。
セットにしたらタイトルが青すぎデス(いみふ)。

果たして、ブライダルイベ終了日までに全話終わるのか?
明日からはCCとかも始まるし…
いや、間に合っても間に合わなくても別に何も無いんですが、なんとなく。

前回:『その身に纏う純白』は、こちら

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【 5. ブルー…。 】

弦十郎「青い……化け物だとッ!?」
エルフナイン「形状からして、不幸の種子の上位種にあたるものと推測できます」


上位種であれば、戦闘力も心的影響も、おそらくは種子を上回る。
マリア一人ではあまりに分が悪い。
ならば、と自らも前線に上がろうとする翼だが、

マリア「この幸せを武器とするのが、わたしの戦いッ! ウェディングギアを纏うものの使命ッ!」
翼「……どうやら、わたしは友を見くびっていたようだな」
マリア「いくわよ、翼。この幸せ、あなたに護らせてあげるッ!」

その言葉とともにマリアは敵に挑む。
決して拭い切れてはいない幸谷の言葉──あなたにウェディングドレスを着る資格は無い──を心の中で抑えつけて。

翼「影縫い──。お前の不幸は縛ったッ!」
マリア「これで決めるッ!」

翼のサポートを得て、マリアは渾身の一撃を放つ。
寸前、青い敵には逃げられてしまったものの、未知の強敵を退けた二人の表情に暗さは無い。
しかし。

翼「マリア、どうしたッ!?」
マリア「わたしは……何を纏っていたの? あんなものを着ていて、本当に幸せになれるのかしら……?」

知らず蓄積していた不安と不幸。
ついに訪れた限界。
ギアを解除したマリアは、茫然とその場に座り込んでしまうのだった。


【 6. マリッジブルー 】

クリス「『マリッジブルー』って……ウェディングドレス型のギアを纏っただけでか?」
エルフナイン「語弊はありますが、みなさんが『結婚』について不安を訴えていることから、こう呼ばせていただきます」

発令所に集まった装者は、翼、クリス、調の三名。
メディカルルームで安静にしている四人の診断結果を、エルフナインが静かに語っていく。


エルフナイン「原因は、膨大な不幸のオーラに晒されたこと。そしてそれは、ウェディングギアが起因となっています」
調「そんな……。だって、あのギアは幸せをくれるって……」
弦十郎「いわば、鎮痛剤のようなものだ。ギア解除後には超過したダメージに蝕まれることとなる」
翼「皆が信じた希望だというのに、現実は両刃の剣だったということか……」

重苦しい空気の中に鳴り響く、突然の警報。

藤尭「高エネルギー反応を検知。哲学兵装ですッ!」
弦十郎「こんな時にかッ!」

ウェディングギアの四人は戦えない。戦わせられない。
それでも、残る三人は前を向いた。

調「今度はわたしたちの番。切ちゃんたちが安心して休んでいられるように……」
翼「機動性に優れた天羽々斬とシュルシャガナ、射程の長いイチイバルなら、十分立ち回れます」
クリス「まさか、おっさんがウェディングドレスで行くとは言わないよな?」

出撃した翼たちは、コンビネーションを駆使して不幸の種子を撃破していく。
しかし、青い上位種の出現で戦況は逆転した。
傷付いていく装者たちの姿に弦十郎は撤退を指示するが、

調「ウェディングギアだけが……幸福じゃ……ないッ!」
弦十郎『調くんッ!?』
調「わたしだって、切ちゃんから、みんなからもらった幸せをたくさん持っているッ! この胸には、幸せがたくさんあるッ!」
クリス「……後輩が頑張ってるっていうのに、先輩のあたしがカッコつけないわけにはいかないよな」
翼「それは、その先輩であるわたしも同じだ」
切歌『アタシだっておんなじデスッ!』

立ち上がる三人の耳に届いた、切歌の、未来の、響の、マリアの声。

マリア「たとえこの身が不幸に苛まれようとも……」
響「誰かの不幸を見過ごしたりできない……ッ!」
未来「わたしたちにそれを止める力があるなら……」
切歌「アタシたちは戦わないといけないんデスッ!」

『マリッジブルー』状態は脱したものの、万全とも完調ともほど遠い。

そうと知りつつ、弦十郎とエルフナインは、不幸に負けない装者たちの強さを信じて送り出した。


弦十郎「全員笑顔で帰還しろ。これが出撃の絶対条件だ。さあ、いってこいッ!」

== つづく ==

ウェディングギアは麻薬でした…と(ヲイ)。
それはそれとして、師匠のウェディングドレス姿(未遂)、見たかったなぁ。
😊


この拳もッ! グッズもッ! シンフォギアだッ![布教&宣伝]